屋久島ガイドと行く、宮之浦岳キャンプツアー
九州最高峰でもあり、さらに日本百名山最南端の山でもある宮之浦岳(1936m)を
1泊2日で歩くキャンプツアーの内容をご紹介します。
1日目に標高約1300mの淀川登山口からトレッキングを開始し、
九州最高峰の宮之浦岳を越えて新高塚小屋へ。
2日目は、
新高塚小屋から縄文杉を見て、
トロッコ道を歩き荒川登山口へ下山します。
かなり健脚者向けのコースではありますが、
屋久島の核心部ともいえる世界自然遺産エリアを歩いていく、
屋久島をまるごと満喫できるコースになっています!
1泊2日宮之浦岳ツアーに出発!
6月上旬、ヤクシマシャクナゲを満喫するために、
1泊2日宮之浦岳縦走キャンプツアーに参加の中根さん親子です。
6月ですとまだ梅雨時期にあたる屋久島ですが、
最高の天気に恵まれた宮之浦岳1泊2日キャンプツアーになりました。
早朝6時頃、標高1300mにある淀川登山口にガイドの車で到着。
そこで朝食のお弁当を食べて、準備体操をして、トイレを済ませてから
いよいよ7時に出発です。
屋久島ガイドの興味深い話が楽しい
ツガ、モミ、スギの巨木に付いている苔が土の代わりにもなっていて、
屋久杉などの林冠には、地上では見ることができない
明かりが大好きな着生植物がたくさん生息しています。
屋久島ガイドが
屋久島の歴史や生態などをわかりやすく説明しますので
ただ歩くだけではわからない、
知的好奇心を満たしてくれます。
鏡のような清流 淀川に到着
荒川登山口からゆっくり歩いて約1時間ぐらいのところにこの淀川が流れています。
この川の近くに淀川小屋があり、多くの登山者が宿泊に利用しています。
鏡のような清流、淀川。
この静寂した淀川でしばしの休憩。
本当に水がきれいですね~
コマドリのさえずりが森に響き渡り、
「あ~気持ちいい~」
日本最南端の高層湿原、花之江河
お昼頃、花の江河に到着です。
花の江河は日本最南端にある高層湿原です。
正面には黒味岳もよく見えてますね。
「ここでゆっくりお昼ご飯にしましょう!」
お昼のお弁当を食べていると、
ヤクシカが出てきました!
高層湿原が気持ちよさそうですね!
神々しい白骨樹がまだ生きている!
投げ石平から約30分ほど登るとこのような白骨樹をたくさん見かけます。
屋久島では標高1700m付近で森林限界になってきます。
日本本土の山ではまだまだ森があってもおかしくない標高帯ですが、
島という環境なので風が強く、
屋久島では標高1700m付近で森林限界になります。
風が強く過酷な環境の中で生きている白骨樹。
葉が生えていて、
まだ生きている白骨樹もたくさん見かけます。
屋久島の固有種、ヤクシマシャクナゲ
屋久島の標高1,700mを超えてくると山一面にヤクシマシャクナゲの花が咲き、
それはまさに桃源郷のような世界になります。
天空のお花畑みたいですね!
ツツジ科で屋久島に自生する固有種です。
標高1300m付近から山頂部に咲くヤクシマシャクナゲ。
森林限界を超えてくると、ヤクザサ、ヤクシマシャクナゲ、ミヤマビャクシンの世界です。
それと屋久島固有の高山植物が時々咲いています。
ヤクシマノギラン ノギランの矮小型で、花柄が長く総状花序になる傾向が多い。
絶滅危惧種第2種に入っています。 標高が高くなると環境が厳しくなるので、
ほとんどの植物が矮小化してきます。
花の江河から投げ石平まで約1時間歩き、さらに尾根沿いを約2時間歩いたところ。
左奥にある山が翁岳、正面が栗生岳(1868m)
さあ~頂上、宮之浦岳までもうちょっとだ!
九州最高峰でもあり百名山の一つでもある宮之浦岳(1936m)。
宮之浦岳頂上手前30m。 もう少しで頂上です。
一歩、一歩。 歩いていきます。
Sさん!おめでとうごいざいます!
日本百名山の一つでもある、宮之浦岳頂上です!!
360度快晴で絶景でしたね!
宮之浦岳頂上から撮ったパノラマの写真です。
正面の山が屋久島で2番目に高い(九州でも2番目)永田岳(1886m)です。
これから宮之浦岳を越えて焼け野三叉路まで降りていきます。
そこにおおきな荷物を置いて、手ぶらで永田岳麓まで歩くのが贅沢なんですね!
また焼け野三叉路の脇道に水場がありおいしい水を汲むことができます。
この道を歩いていきます。
結構道が荒れていますので、ストックは持っていった方がいいですね。
永田岳麓の鞍部にも水を汲むことができます。
水の島屋久島。
こんなに標高の高いところでも水場があるのが嬉しいですね。
こんな頂上付近の過酷な環境でも猿と鹿は生きていけるのですね。
ヤクシマショウマ。屋久島の固有植物。
頂上付近に生息している高山植物も過酷な環境で生息しているので、
矮小化といって、ものすごく小さくなってしまう現象。
焼け野三叉路から永田岳に行く道を振り返ったところの宮之浦岳 。
ヤクザサとシャクナゲの世界が広がります。
このあとは、新高塚小屋をめざして歩き、翌日は縄文杉を見て、
白谷雲水峽から下山になります。