縄文杉トレッキングコースの8つのポイント

はじめての縄文杉トレッキングなんだけど、どんなコース内容なのかな?

縄文杉までのコース内容は往復22キロ、所要時間10時間のコースなんだけど、ポイントを詳しく説明するよ!
1 荒川登山口に行くには早朝のシャトルバスを利用する
屋久島トレッキングツアーの定番でもある、縄文杉ツアーに参加する場合、
前日には屋久島に到着してください。
屋久島の安房という地区にある屋久杉自然館からシャトルバスに乗って荒川登山口まで行きます。
ガイドがお客様の宿にお迎えに行き、バス停まで送迎いたします。
(荒川登山口まではレンタカーなど一般車両で行くことができません。
タクシーかシャトルバスでしか行けません。)
屋久杉自然館のバス停にチケット売り場があり、往復1,400円で販売しています。
ホテルや観光協会の案内所でもバスチケットは販売していますので、
事前に購入しておいた方が何かとバタバタせずにいいかと思います。
また、入山協力金を日帰りの場合一人1,000円、
1泊2日の場合2,000円の協力金が求められますが、
これはあくまで募金になりますので、任意でお決めください。
荒川登山バスの時刻表
屋久杉自然館~荒川登山口まではシャトルバスでおよそ35分かかります。
コロナ渦の影響や季節により観光客が少ない場合は減便になったり、
人数が多い場合は増便になりますので、最終確認をしておいた方が良いです。
屋久杉自然館→荒川登山口
早朝5:00が始発で、5:20 5:40 の3便
荒川登山口→屋久杉自然館
15:00 16:00 17:00 17:45
※混雑が予想される場合、臨時便を運行することがあります。
最終便に乗れない場合は、荒川登山口で携帯電話の電波が入りますので、
タクシーをチャーターすることができます。
詳しくはこちらでご確認ください。
屋久島山岳部車両運行対策協議会
荒川登山口から縄文杉までは往復で22キロ、所要時間は約10時間以上かかります。
最初にトロッコ道を約8キロ、そして大株歩道の山道を3キロ歩くコースで、
片道11キロ、往復で22キロを歩くという、かなり長いトレッキングコースになります。
荒川登山口が標高600mで、トロッコ道終点の大株歩道入り口が標高900m、
そして縄文杉の標高が1300mになります。
荒川登山口に到着
荒川登山口に5時40分ごろに到着。
朝食のお弁当を食べて、トイレに行って、準備体操をして、朝6時30分頃に出発します。
2 まずは縄文杉コースの地図を見てください。

荒川登山口が標高600mで、トロッコ道終点の大株歩道入り口が標高900m、
そして縄文杉の標高が1300mで、標高差が約700mの道のりです。
3 縄文杉コースのトイレについて
トロッコ道を約4キロ歩いた地点でバイオトイレがあります。
裏に水場もありますので、ここでトイレ休憩。
トロッコ道終点にある循環型トイレ
トロッコ道終点の大株歩道入り口あるトイレ。
山道に入ると携帯トイレブースしかありませんので、なるばく、ここで済ませるようにしましょう。
このトイレは、おしっこをトイレ内で洗浄して水洗として再利用しているトイレです。
大株歩道では携帯トイレを使用する
大株歩道から縄文杉までの登山道にはトレイがありませんので、必ず携帯トイレを用意してください。
登山道沿いに数か所、携帯トイレのテントが張ってあります。
用を済ませたら自分で持って帰ります。
荒川登山口に回収ボックスがありますのそこに捨ててください。

4 トロッコ道を約8キロ歩きます。
トロッコ道は枕木の上に板を張ってくれたので、だいぶ歩きやすくなりましたが、
雨が降った後は滑りやすいので注意して歩いてください。
また、トロッコ道の横に露出している枕木は滑りやすいのでなるべく踏まない方が良いです。
小杉谷の跡地
荒川登山口から50分ほど歩くと小杉谷に到着します。
大正12年からトロッコ道が作られ、
昭和45年まで屋久杉伐採のための大きな集落がありました。
小杉谷小・中学校の跡地
小杉谷集落は1923年(大正12年)
木材搬出のため森林軌道が建設され国有林経営の前進基地として誕生しました。
最盛期の1960年(昭和35年)には133世帯540人の大きな集落で、
郵便局や床屋、商店などもあり、小、中学校の児童数は108人を数えました。
屋久杉と共に
自然保護運動の高まりもあり、
1970(昭和45)年、
小杉谷製品事業所の閉鎖と共に半世紀にわたる歴史を閉じました。
トロッコは今も使っています。
トロッコ道は屋久島森林管理署が現在、管理をしています。
もともとは屋久杉の巨木を運ぶために作られた線路ですが、
現在は、トイレの排出物の運搬や登山者が怪我をした時に救急で使用したりしています。
トロッコ道終点
ここがトロッコ道を約8キロ歩いた終点です。標高900m付近になります。
ここからいよいよ本番で、本格的な山道を約3km登ります。
縄文杉は標高1300m付近になりますので、ここから約400mの標高差を上ります。
5 大株歩道を3キロ登ります。
大株歩道入り口到着が10時30分ぐらい。ここで標高900m付近です。
ここからが本格的な登山になります。
かなり木道が整備されていますが、根っこ露出しているとこは滑りやすいので注意して歩いてください。
ウイルソン株
ウイルソン株 胸高周囲13.8m
大株歩道入り口から約30分歩いたところにウイルソン株があります。
1586年、豊臣秀吉が京都の方広寺に大仏殿を建立するために伐採されたといわれていますが、樹齢3千年を超える屋久杉の巨木を当時どいうやって運んだのか?
という疑問が大きくあり、やはり山である程度、製材してから運んだのではないかと、
私達、屋久島ガイドは考えています。
大正3年、アメリカの植物学者ウイルソン博士が屋久島に来島した記念で名づけられた切り株です。
ウイルソン博士は日本の針葉樹の森はじめて世界に紹介した方です。
ハートの形をした切り株の中
推定樹齢3千年の屋久杉の切り株。
中に入るとその大きさに驚きます。
ある角度から撮るときれいなハート型になるウイルソン株が人気です。
推定樹齢3千年の大王杉
推定樹齢3千年の大王杉。
11.1mの屋久杉です。
樹の周囲を図る時は山側から垂直に1.3mのところで図っています。
太いところを図るともっと周囲はあるのですがみんな平均して1.3mのところで図っているので、胸高周囲といいます。
6 日帰り縄文杉登山の方は13時までには下山
日帰り縄文杉コースですと12時ぐらいに縄文杉に到着です。(標高1300m付近)
日帰りで縄文杉を往復する方は、13時までに下山するようにしてください。
片道11キロありますので、
遅くても13時半までに縄文杉にたどり着けない場合、
無理せずに引き返した方がいいです。
荒川登山口往復のコースマップ
標高差とコーススケジュール
※発着時間は宮之浦からの設定になっておりますので、他の場所にお泊りの方は時間が異なります。
(詳しくはツアー前日に確認のご連絡をいたします)

日帰りで行く縄文杉トレッキングは体力がないとダメなんだね!

そうだな〜 縄文杉に行くぞ!と決めたら、まずは体力作りからだな!
1日30分以上は歩くようにして、スクワットで太ももを鍛えると楽に登れるぞ!
7 屋久島トレッキングコース・登山道の安全な歩き方

屋久島は花崗岩の巨石の島であるため、このように根っこがかなり露出した登山道になっています。特に下りの時に怪我をされる方が多いので十分に足元を注意して歩いてください。
根っこを踏む時に縦に足を合わせるとかなり滑りやすいですので、根っこを踏む時は必ず足を十字に合わせて踏むようにしてください。

8 縄文杉トレッキングでガイドは必要なのか?

縄文杉までのトレッキングコースでは道に迷うことはまずありません。
最初にトロッコ道をひたすら歩きます。そして大株歩道は根っこが露出した箇所もありますが、登山者が一番多い登山道なので、ほとんどが木道で整備されています。
ですので、ガイドがいなくても道に迷うことはまずありません。
ですが、縄文杉まで往復22キロの道のりの中、ガイドは休憩するポイントをよく知っていますのでガイドがいたほうがやはり楽に歩けます。
またちょっと休みたいようなポイントで屋久島の歴史や自然についての解説もしてくれるので
自分たちだけで行くより、かなり縄文杉を楽しめます。
そして一番ガイドが必要なのは怪我をした時です。
屋久島ガイドは常に救急用品を持っていますので、何かあった時は応急処置をしてくれます。
屋久島ガイドの方達はオフシーズンに救急法の処置を訓練していますので安心です。
屋久島ガイドが必要なのかについてはこちの記事を参考にしてください。

縄文杉トレッキングツアーだけじゃなく、他にも屋久島で人気のトレッキングツアーを探している方は、
[屋久島トレッキングツアー人気ベスト6【2025年最新版】] をぜひ参考にしてみてください。初心者でも楽しめるコースを中心に紹介しています。

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